ジェルネイルは3~4週間に1度のペースの付け替えで美しい状態を保てますが、忙しい日々の中でネイルサロンに行く時間が取れず、期間が空いてしまう場合もあるかもしれません。ジェルネイルをしたまま自爪が伸びてくると、見た目が気になり、切りたくなるものです。
しかし、「ジェルネイルの上から爪切りを使っても大丈夫?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、ジェルネイルをしたまま爪切りを使っても大丈夫か、注意点や適切な対処法を交えながら詳しく解説します。ジェルネイルを長く楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルをしたまま爪が伸びてくると気になって、爪切りで切りたくなるかもしれません。
しかし、ジェルネイルをしたまま爪切りを使用するのは、自爪やジェルに大きな負担をかける行為です。一見問題なさそうに思えても、実はジェルの剥がれや自爪の傷み、グリーンネイルになる可能性など、さまざまなリスクが潜んでいます。
ここでは、ジェルネイルをしたまま爪切りを使用することによって起こる可能性について解説します。
ジェルネイルとは、専用のジェルを爪に塗って硬化させたものです。自爪に比べて固く、厚みもあるため、ジェルネイルをしたまま爪切りで切ると、自爪に大きな負荷がかかってしまいます。
本来、爪はゆるやかなCカーブを描いており、衝撃を受けても、しなることでダメージを吸収し、割れや亀裂を防ぐ構造になっています。自爪だけであれば、切る際に多少力が加わっても元の形に戻りやすく、大きな負担にはなりにくいです。
一方、ジェルネイルをしているとジェルと自爪が強く密着しているため、しなりにくく、衝撃をうまく逃がすことができません。
結果的に、自爪に大きな負荷がかかり、ジェルネイルが剥がれたり、部分的に欠けたりするリスクが高まります。
ジェルネイルを爪切りで切ると、強い衝撃でジェルと一緒に自爪の表面まで剥がれてしまい、自爪が傷む原因になります。
自爪の表面が剥がれると爪が薄くなってしまい、割れやすく、二枚爪になるリスクが高まります。
さらに、爪が薄くなると、爪やすりでみがいてもなめらかに仕上がりにくく、新しくジェルネイルをしても持ちが悪くなったり、爪が折れやすくなったりします。
ジェルネイルを爪切りで切ると、ジェルと自爪の間に隙間ができやすくなります。隙間をそのままにしておくと、隙間に水分や雑菌が入り込み、グリーンネイルになるリスクが高まります。グリーンネイルとは、緑膿菌という細菌が爪の表面に繁殖し、爪が緑色に変色する症状です。初期段階であれば、ジェルネイルをオフして爪を清潔に保つことで、自然に回復する場合もあります。
しかし、症状が進行している場合は皮膚科での治療が必要です。グリーンネイルになると、完治するまで基本的にジェルネイルはお休みしなければならないため、しばらくネイルを楽しめなくなってしまいます。
ジェルネイルが伸び、すぐにネイルサロンへは行けずにどうしても切りたい場合、ニッパー型爪切りを使用してください。ニッパー型爪切りは刃先が細く、爪のカーブに沿って少しずつ切れるため、グリップ型爪切りに比べると自爪への負担を抑えることができます。切った後は、爪やすりで丁寧に整えると、自然で綺麗に仕上がります。
長さが気になりセルフで対応する場合、エメリーボードという爪やすりの使用がおすすめです。エメリーボードは、薄くて細長い板状の表面がやすり状になっており、爪の先端をこすることで長さを調整します。爪切りよりも爪への負担が少なく、二枚爪になったり割れたりするリスクが低いメリットがあります。
使用の際、強く削りすぎると爪が割れたり、傷ついたりする原因になるため、優しい力で整えてください。
また、往復して削ると二枚爪になりやすいため、前から手前に一方向に削りましょう。
爪やすりを使用して削っても、ジェルが浮いて自爪との間に隙間ができてしまう場合があります。そのまま放置するとグリーンネイルを引き起こしたり、自爪を痛める原因になったりするため、早めにジェルをオフすることが大切です。
また、無理にオフしようとすると自爪が薄く、割れやすくなる恐れがあります。次のネイルを美しく仕上げるためにも、正しい方法で丁寧にオフしてください。
セルフでジェルネイルをオフする際は、まずネイルファイルでジェルの表面を削ります。次に、アセトンを含ませたコットンを爪に当て、アルミホイルで指先を包んで10~15分程度置きます。時間が経ったらアルミホイルを外し、柔らかくなったジェルを優しく取り除きます。ジェルが残っている場合は、ネイルファイルで軽く削り、爪の表面を整えてください。オフ後の爪は乾燥しやすいため、ネイルオイルやハンドクリームでしっかりと保湿ケアを行いましょう。
伸びてしまったジェルネイルを短く整えたいときや欠けてしまった場合は、ネイルサロンでプロにお任せするのも安心です。
ネイルサロンによって対応方法や料金が異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。
自爪は一度ダメージを受けると回復に時間がかかり、健康な爪に戻るまでジェルネイルを楽しむことが難しくなってしまいます。
自分の爪を美しく保ちたい方やジェルネイルを長く続けたい方は、無理をせず、まずはネイルサロンに相談してみてください。
ジェルネイルをしたまま自爪が伸びてくると、見た目が気になって整えたくなりますが、爪切りで切るのは避けましょう。ジェルネイルをしたまま無理に爪切りで切ると、自爪やジェルに大きな負担がかかります。ジェルの剥がれや自爪の傷み、グリーンネイルのリスクがあり、しばらくネイルをお休みしなくてはいけない可能性もあります。どうしても爪の長さを調整したい場合は爪切りではなく、ニッパーや爪やすりを使用して優しい力で整えてください。
ネイルを長く楽しむためにも、適切な対応でジェルネイルをキープしていきましょう。
ジェルネイルが伸びたのになかなかネイルサロンに行けなかったら、つい自分で切りたくなっちゃうよね。でも、ジェルネイルをしたまま爪切りで切るのは、自爪を痛める原因になるよ!どうしても整えたいときは、ニッパーや爪やすりを使って優しくケアしてあげてね!